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水澤工務店

みずさわこうむてん

原点は、近代数寄屋建築で培った妥協のない仕事と進取の精神。
伝統技術を土台に、新しい素材や工法にも取り組んでいます。

和風住宅や茶室をはじめ美術館、社寺建築、店舗と、幅広い建築の設計・施工を請け負う水澤工務店の創業は大正3年(1914)。大工の棟梁の長男として現在の長岡市に生まれ、19歳で上京した水澤文次郎氏が20代半ばで独立しておこした工務店が始まりです。

文次郎氏は江戸の粋な文人文化の流れを汲む数寄屋を得意とする腕利きの棟梁でしたが、明治以来の西欧化による日本文化の衰退を目の当たりにして、自分や仲間が切磋琢磨して身につけた技の行方を案じるようになります。そうしたなかで出会ったのが建築家・吉田五十八先生でした。

「ガラスやタイルがあったら、千利休だってこれは便利だといって使ったに違いない」(吉田五十八著『饒舌抄』より)。西洋建築に伍する新しい日本建築の在りようを追求する先生は、工業生産材料や蛍光灯を使い、RC造を取り入れるなど、これまでにない素材や工法で数寄屋を設計。文次郎氏は職人たちと力を合わせて難題に挑み、先生の理想を形にしました。

伝統を継ぎながら新しい技術や素材、デザインにチャレンジする文次郎氏の精神は、水澤工務店の仕事の血肉となって息づき、その技と誠意をこめたものづくりの姿勢は高く評価されてきました。文次郎氏の曾孫で現社長の水澤孝彦さんは「伝統から最先端のデザインまで、幅広い建築を手がけられる多面性が、弊社の特色といえます。これからも社員、専属大工をはじめとする職方の皆さんと、新しいことに挑み、つくる喜びを共有していきたいですね」と話します。
最新の情報はfacebook等でも発信しています。


施工例:新宿 京懐石 柿傳
川端康成の言葉をきっかけに誕生した茶懐石の店。安与ビル(新宿区新宿3-37-11)の中にあり、9階には谷口吉郎博士の設計による優雅な3つのお茶室があります。「メンテナンスに関わる細かい不具合、点検に臨機応変に対応していただき、とても助かっています」(安与商事社長 安田眞一氏)


施工例:かぐら坂 志満金「山庵」
蒲焼と割烹の老舗の地階に広がる、極上のおもてなし空間。二畳台目、八畳間、十畳広間の3室がほどよい間合いで配置されています。「数寄屋の大工仕事から左官、表具など昔ながらの厳しい職人の技があちこちに感じられ、竣工まで安心してお任せできました」(6代目 加藤正氏)


施工例:東山旧岸邸(静岡県御殿場市東山1082-1
岸信介夫妻のために吉田先生が設計し、文次郎氏が建てた邸宅と庭が公開されています。両者の理想と情熱の結晶といえる建築の一つです。


施工例:菊池寛実記念 智美術館(港区虎ノ門1-35
現代陶芸の蒐集家の菊池智(きくち・とも/19232016)の美意識を反映させたデザイン性の高い空間が特徴。ガラスの手摺の螺旋階段が来館者を展示室へと誘い、非日常の空間で作品との出合いを演出します。


坪庭をガラスの壁が取り囲む開放的な本社ロビーには、創業者・水澤文次郎氏の木像が飾られています。


社長の水澤孝彦さんは大阪芸術大学建築学科を卒業後、世界的な建築家を輩出してきたことで知られるロンドンの私立建築学校AAスクールなどで学び、視野を広げました。「海外留学の経験があってこそ、茶室独特の光の取り入れ方など、日本文化の美意識を再認識することができました」


伝統木造工法を受け継ぐ専属大工の佐久間さんの道具たち。大小さまざまな鉋やノミ、墨壺などが整然と並んでいます。


角材の鉋がけは、荒仕工(あらしこ)、中仕工(なかしこ)、仕上げと段階を踏んでおこないます。写真は仕上げの様子。紙よりも薄い鉋くずが削り取られたあとの表面のなめらかなこと。


切断箇所や結合箇所を示すため木材に印をつける作業を「墨付け」といいます。木材の中心を定めたら、一方の端に軽子(かるこ)を刺し、墨壺から糸を繰り出して直線の墨を打ちます。


丸太材の墨付けは二人でおこないます。両方の木口に直線定規を当てて平行をにらみ、芯を決めて墨を印します。


木造軸組工法では2つの構造材をほぞとほぞ穴で結合します。写真は墨付けした木材にノミでほぞ穴をあけているところ。


ベニヤ板に書いた原寸大の詳細図にそって茶室の実物大模型を組み立て、軒の高さや入口など使い勝手を調整して細部まで完成度を高めていきます。


水澤工務店では建築家との仕事にとどまらず、自社設計部門を充実させて工事・技術部門と力を合わせ、お客様に長く愛される建物を創造してきました。かつての店舗の面影を残しつつ2014年(平成26)に現代的な数寄屋建築に生まれ変わった「かんだやぶそば」はその一例です(写真は30分の1模型)。

施工事例一覧はこちらからダウンロードいただけます。

施工事例

志満金「山庵」PDF
柿傳「残月」PDF
日本画家石踊達哉氏邸「春鶯」PDF
隠れ里車屋「仙乗庵」PDF
浜松市茶室「松韻亭」PDF
「雨聴天」PDF
平山郁夫邸「寂静庵」PDF
「松籟亭」PDF
「考雪庵」PDF
「峯月庵」PDF
山梨中央銀行茶室「水月」PDF

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e-mail:info@mizusawa-inc.co.jp

 

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