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東京キモノショー2022

 

きものの魅力を広くアピールし、着物文化の継承を図る活動の一環として、一般社団法人「きものの未来協議会」は2017年(平成29)から毎年、日本橋三井ホール(COREDO室町1内)を会場に「東京キモノショー」を開催してきました。3回目の「東京キモノショー2019」までの延べ来場者は3万6000人近くを数え、その盛況ぶりは各方面で話題も呼びましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年、2021年の2年間は休止しました。

今年5月28日・29日の2日間、会場を日本橋人形町界隈に移し、3年ぶりに「東京キモノショー2022」が開催されました。江戸時代から昭和にかけて全国有数の呉服商業の中心地として繁栄し、今も織物問屋が集まる歴史ある街に、3つのメイン会場と7つのサテライト会場を設け、これらを自由に巡ってもらうという新しい試みです。キャッチフレーズは「街がランウェイになる!」。

豪華なきものを間近に見られる「キモノスタイル展」、和装小物などの手作り体験ができる「ワークショップ」、そして「イベントステージ」と「和マルシェ」。これらメインイベントのほか、日本橋人形町界隈に点在する老舗や飲食店を会場にさまざまな個性的な催しを展開。好天に恵まれた二日間、街はきもの姿で闊歩する女性たちで賑わいました。


商業ビルやマンションと昔ながらの飲食店が軒を並べる、東京の下町ならではの風情がある人形町界隈の街並みに、きもの姿がよく似合います。


メイン会場のひとつ、サンライズビルのエントランス。



サンライズビル2階のグリーンホールで開かれた「キモノスタイル展」には、合計72の個人・団体などが出展。過去から現在、そして将来へと時間軸に沿って多くのきものが展示されました。写真上は「伝統エリア」の十二単、安土桃山時代の小袖など、写真下は「ファッションエリア」の、きものと洋服の共存を模索した作品たち。


水引のピアス、つまみ細工のブローチ作りなどが体験できる「ワークショップ」の会場となった田源ビル。


プラザマームの2階・3階の全フロアを使った「和マルシェ」には、70近くのきもの・織物関連のブースが大集合。写真は呉服商「きもの大松」(中央区月島)のブース。ミャンマーのシルク工房で手織りしたラグやストールなどを紹介しました。


プラザマーム3階に設けた「イベントステージ」では、きものと和文化をテーマにしたトークイベント、ファッションショーなどを上演。花影きもの塾による「江戸の華〜きものの世界〜」と題したきものショーは、重厚な打ち掛け姿の武士階級の妻女、可憐な振袖姿の町娘、そして絢爛豪華な花魁道中という巧みな演出で、きものの奥深さを表現しました。


サテライト会場「ブルーミング中西」では、江戸木目込人形、手縫い足袋、指物、江戸文字といった伝統技術を受け継ぐ職人の実演が見られました。着付けと撮影のプロ「和 beauty HANAKAGE」による記念撮影のコーナーも。


サテライト会場「三勝ストリート」には、ゆかたの老舗・三勝の「ゆたか博物館」(写真)を中心に、町内の小物・雑貨店、飲食店が参加しました。

 

きものの未来協議会
http://kimononomirai.org