花影きもの塾
はなかげきものじゅく
日本橋富沢町にある「花影きもの塾」は、本格的な手結びが習得できる着付け教室です。年中無休でフリータイム予約制。人形町駅からほど近く、教材用の着物や帯などは無料で借りられる手軽さから、近隣のオフィスに勤める生徒さんも多い人気の教室です。
塾長の須田久美子さんは、かつて日本橋にあった呉服メーカー・千代田のきものが主催する着付教室「花影きもの塾」の講師を務めていました。20年以上のキャリアを重ねた平成19年(2007)に独立します。「若いころから、とにかくきものが大好きでした」という須田さん。着付けを学ぶかたわら和裁を身につけ、小唄・三味線の稽古を通じて伝統芸能の心に触れ、歴史に育まれてきた日本の着物文化を知るため図書館に通って勉強を重ねました。
「私のきものの先生は、着付けの技術だけでなく、文様や染織、芸能や文学、歳時記、そして江戸から明治、大正と時代とともに移り変わる女性の生き方など、きものを通じた学びを重視する方でした。」そんな恩師の講義が楽しくて仕方がなかった須田さんは、「花影きもの塾」のレッスンにもその方針を取り入れ、講義の時間を充実させています。さらに、きものの魅力を広く発信するイベントなどにも積極的に参加。今年5月に開催された「東京キモノショー2022」では、イベントステージの台本・演出・着付けを担当し、「花影きもの塾」の生徒さん、卒業生がモデルを務めました。
「東京キモノショー2022」についてはこちらをご覧ください。
1単位(2時間)のレッスンを10単位受講する「基礎科」「応用科」、24単位受講する「師範科」「応用科」が「花影きもの塾」の基本コースです。「基礎科」では、きものの着方、帯の結び方がマスターでき、「応用科」では人に着せる“他装”を通じて着付けのコツをつかめるようになります。
さらに上級の「師範科」「高等師範科」は、資格取得を目指す方のためのコースです。「師範科」は30分で振袖を着付ける技術を、「高等師範科」は襦袢から袋帯まで鏡を見ずに7分で着付ける技術を習得します。
外出着から礼装、振袖まで、各種帯結びを習得できる専門コース「帯専科」もあります。
「東京キモノショー2020」のイベントステージ「江戸の華〜きものの世界〜」のファイナルシーン。須田久美子さん(前列左端)とモデルを務めた皆さんが勢ぞろいしました。
近年、日本女性の和装離れは著しく、遠くない将来、きものは“所有する楽しみ”から“借りる楽しみ”になると須田さんは考えています。「花影きもの塾」では今後、レンタルにさらに力を入れていく方針です。詳細はホームページの「レンタル着物」をご覧ください。
https://hanakagejyuku.jp/rental/
日本橋本校、そごう横浜店校では、実物を手に取って選んでいただけます。写真は訪問着各種。
きもの研究家でもある須田久美子さん。「正しく着付ければ、きものは苦しくありません。もっともっと気軽に着て、観劇、お食事、街歩きなどを楽しんでください。」額は大好きな三國連太郎さんの書で「流水先を争わず 転石苔を生ぜず」。
【日本橋本校】
所在地 | 東京都中央区日本橋富沢町5-10 月村マンション№28 502号 |
TEL | 03-3666-0399 |
FAX | 03-6206-2842 |
営業時間 | 10:00〜21:00 |
予約受付時間 | 10:30〜21:00(土曜日は19:00まで、日曜日は17:00まで) |
定休日 | 不定休 |
アクセス | 東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町駅」から徒歩3分 |
【三ノ輪校】
所在地 | 東京都荒川区東日暮里1-25-5 |
TEL | 03-6206-2091 |
【そごう横浜店校】
https://hanakagejyuku.jp/sogoyokohama/
所在地 | 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階 |
TEL | 0120-873-932 |