椿建築デザイン研究所
つばきけんちくでざいんけんきゅうじょ

建築家であり茶人でもある椿邦司さんの率いる椿建築デザイン研究所では、日本の四季折々の気候風土と共存する、人と地球に優しい建築に取り組んでいます。目指すのは伝統技術と最先端技術の出会いと調和による創造。自然素材に囲まれた安心・快適な住宅、訪れた人に心地よい余韻を残す商業空間、そして本格的な草庵茶室から部屋の一角を利用した簡易茶室までさまざまな茶室を手掛けてきました。

「どんな場所、どんな素材でも、本質的な茶の心を理解して創り上げるとそこが茶の湯空間になります」と語る椿さんの設計する茶室は、旧来の建て方をただなぞるのではなく新しい発想で工夫が凝らされており、多方面から高い評価を得ています。
〈茶室施工例1〉
「華久庵」三畳台目 腰掛待合付茶室

〈茶室施工例2〉
銀座一穂堂ギャラリー茶室「具庵」 詳しくはこちら
〈茶室施工例3〉
世田谷区 S氏邸茶室 詳しくはこちら
椿さんが建築・インテリアに興味を持つようになったきっかけは、高校卒業後の欧米遊学でした。日本にはない文化に刺激を受けて帰国すると専門学校で学び、建築家・エッセイストの鈴木喜一氏から、気候風土に根ざした日本の古建築の奥深さを教わります。さらに欧米遊学中に日本文化に対する自分の知識不足を痛感した経験から、25歳ごろからお茶の稽古を始め、熱心に取り組みました。
「対象に対する深い理解があって初めて、新しい発想が生まれます。海外で茶室を建てるのであれば、材料は現地のものを使ってかまわないと私は思います。茶道は今は“日本の文化”ですが、将来は“世界の文化”と言われるようになるといいですね」

世界の注目を集めている日本文化をもっと海外の人に体験してもらおうと、椿さんは「お茶室を世界へ」のスローガンを掲げ、スーツケースに収めて持ち運び、現地で組み立てるスーツケース茶室「ZEN-An禅庵」を完成させました。
スーツケース茶室「ZEN-An禅庵」詳しくはこちら

椿さんは長年にわたり古民家再生にも取り組んでいます。2015年(平成27)に千葉県神崎町に登場した「椿HOUSE」はそのひとつ。築50年の農家を改修し、宿泊もできる日本の里山文化の体験・交流施設として整備しました。都会から人を呼ぶことで地方の活性化を進めようと、田植え・収穫体験やブルーベリーの収穫体験なども実施し、毎年多くの参加者を集めています。
「椿HOUSE」 詳しくはこちら
日本家屋や茶室の設計は伝統を受け継ぐ匠の技なくしては成り立ちません。その活用と継承もまた、椿さんの取り組むテーマのひとつです。地元の大工の設計で着工したものの中断を余儀なくされ40年間放置されていた農家本家の家再生プロジェクトには1年がかりで取り組み、2025年(令和7)秋に完了しました。
千葉県山武市の農家建築再生 詳しくはこちら

椿さんは北区飛鳥山公園における「無心庵」再興プロジェクトにも関わっています。詳しくはこちらをご覧ください。
http://chanoyumaptokyo.jp/special/mushinanproject/
ZEN-An禅庵: https://zen-an.jp/
茶室巧房: https://www.chashitsukohbo.jp/
| 住所 | 東京都北区上十条2-20-6 |
| TEL | 03-5963-3696 |
| FAX | 03-5963-3697 |
| 営業時間 | 10時~18時 |
| 定休日 | 土・日曜・祝日 |
| メール | info@t-a.co.jp |
*「一穂 倶楽部」のお問い合わせは「銀座一穂堂」まで
東京都中央区銀座1-8-17 伊勢伊ビル/TEL03-5159-0599
http://www.planup.co.jp/ginza_j.html