やまもと工藝
やまもとこうげい
きものをきれいに着こなすには、着付けのテクニック以上に大事なのが「仕立て」だと、ある着付けの達人が言っていました。たしかに、同じ採寸表をもとに仕立てたきものでも、着付け上がりの見た目や着心地に違いがあります。
「採寸表の数字には表れない部分がとても肝心で、ディテールを美しく見せる仕立ての術なのです」と和裁師の山本秀司さん。1994年には全国和裁技術コンクールで第一位となり内閣総理大臣賞を受賞した技の持ち主です。18年前に設立した「やまもと工藝」では、茶入や茶碗の袋の仕立てができ、もちろんお手入れ、仕立て教室、着付けなど、きものに関することならなんでも相談にのってもらえます。
仕立てについては、体型や着方の好み、ライフスタイルに合わせたぴったりな着心地を実現するために、基本的には必ず対面での打ち合わせを行っています(出張相談可)。まさに和のオートクチュールは「からだにきものが吸いつくよう!」と、リピーターが多いのも頷けます。
「夏の襦袢は麻と思われがちですが、麻より正絹のほうが圧倒的に涼しいのです」。洗える正絹長襦袢(仕立て上がり9万円(税別)~)。
糸から選び抜き、試行錯誤を重ねて完成した、オリジナルの洗える正絹単衣地(仕立て上がり18万円(税別)~)。高温でアイロンがかけられ、お手入れが簡単です。
洗える正絹単衣地を使ったオリジナルデザインウェア。上「サライ」6万4000円(税別)~、下「サライほとむす」6万8000円(税別)~。
仕立ての打ち合わせスペース。仕立て代は5万円(無地・袷/税別)など。
親しくしている作家の作品や、各地の風土を感じられる布。山本さんの目にかなったきもの地や帯地の数々も。
茶入袋の仕立て代は2万円(税別)~
手縫いの袈裟や、仏像の体内に納める舎利器の袋の作製依頼など、高い縫製技術を必要とする仕事も手掛けています。
マニュアルやカリキュラムはなく、ひとりひとりの希望とペースに合わせた教室。仕立て教室では自分が縫いたいものを縫います。
鈴木時代裂研究所の裂を使った袋物の受注も行っています。
http://yamamoto-kimono.com/
ブログ http://blog.yamamoto-kimono.jp
所在地 | 神奈川県横浜市西区岡野1-17-1 2F |
TEL | 045-410-0410 |
営業時間 | 10時~18時 日・祝・月曜日定休 |
アクセス | JR線、東急東横線、みなとみらい線、京浜急行本線、相模鉄道線、 横浜市営地下鉄ブルーライン「横浜駅」西口から徒歩8分 |