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大学生による体験レポート
増田屋「炭ギャラリー」へ伺いました。

(文・加藤結衣)

増田屋「炭ギャラリー」にお邪魔しました。久が原駅から徒歩1分ほど歩いた住宅街に、増田屋「炭ギャラリー」はあります。お邪魔すると、色々な種類の炭はもちろん、炭を使った歯ブラシや石鹸、時計や置物などの雑貨が並んでいました。

皆さまの生活で、炭に触れる機会はどれほどありますでしょうか。私自身は、日常生活での燃料も電気やガスが主で、炭を実際に使うというと、消臭剤くらいです。皆さまも、もしかしたら炭を生活の一部として取り入れるのは、少ないのではないかと思います。今回は、増田屋さまのお話を通して、炭を通した環境保全を学び、炭づくり伝統を生活に取り入れることで、自分の内面が澄んでいくようにいくように感じました。

今回は増田剛社長から直接、炭についてのお話をお聞きすることができました。最初に、備長炭とクヌギ炭、おが炭の3種類の炭の説明をしていただきました。備長炭は、火力が強く、煙もあまり出ないため、炭火焼のお店で使用されることが多いです。実際に備長炭を触ってみると硬く、思ったよりもずっしりと重かったです。クヌギ炭は、茶道用として主に使用されています。備長炭に比べると軽く、割れ目が菊の花のように見えることから、菊炭とも呼ばれます。おが炭は、おが粉を圧縮したものを炭化したものです。比較的お手頃な値段なので、炭を多く使用する飲食店やバーベキューの燃料として使用されます。


次に炭がつくられる過程を説明していただきました。特に備長炭とクヌギ炭をつくるのは、手間がかかるそうです。炭を窯の中に原木を並べ、火を焚き、数日間昼夜関係なく窯を見張ります。窯の中で備長炭は300度から1000度、くぬぎ炭は300度から700度まで上昇するため、体力的にも大変です。

また、自然環境における炭のお話もお聞きしました。炭は木材でつくられているため、木を伐採すると自然破壊になるのではと思われるかもしれません。しかし、日本製の炭は、地球の環境にやさしいです。計画的に木を伐採することで、切り株は再び新たな木へと育ちやすくなり、木の密生も防ぎます。炭として使用した後も、他の燃料に比べて自然に帰りやすく、処理に困りません。人の手を介して木々を切ることは、森林を守ることにもなるというお話を聞いて、私自身も驚きました。


次に、炭花壇づくりの体験をいたしました。炭花壇は、茶道用では使えないくぬぎ炭に穴をくりぬき、花壇として新たに作られたものです。最初に、好きな形のくぬぎ炭の鉢と、観葉植物を選びます。鉢の大きさや形もそれぞれ個性があり、選ぶのに迷いました。



観葉植物と炭鉢を選んだ後、水苔を使って観葉植物を炭鉢の中に植え、さらに緑苔で覆います。最初は、観葉植物を花壇の中で安定させるのが少し慣れが必要でしたが、楽しく炭花壇づくりをすることができました。炭を触るとざらざらとしており、外側の皮の部分も味があるため、お部屋に置くと和の雰囲気が醸し出されます。


植物は一週間に一度、苔が乾いたのを目途に、葉や苔に水をあげると良いそうです。土を用いていないため虫がわかず、観葉植物を初めて育てる方も栽培しやすいです。また、炭には消臭や調湿力があるため、部屋の空間を澄ませることができます。帰宅してから、室内で炭花壇を育てています。ふとしたときに見ると、炭の趣のある姿に心が和みます。


今回、炭づくりのお話や炭花壇の体験を通して、伝統と環境保全は表裏一体であると学びました。炭は古くから作られ、安土桃山時代では見て美しい燃料として、炭づくりが発展しました。また木の伐採は間伐となり、森林を保全することもできます。遥か昔、自然と共に歩みながら、人は炭づくりをし、生活や文化の発展させていったのだと思います。炭の伝統を学ぶことは、自分自身の心が豊かになるだけでなく、地球の環境について学ぶことでもあると実感しました。皆さまも、生活の一部に炭を取り入れてはどうでしょうか。

増田社長、増田屋さま、本日はありがとうございました。
http://chanoyumaptokyo.jp/special/masudaya/

増田屋
東京都大田区南久が原2-5-3
https://www.masudaya.co.jp

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