和の文化教室
わのぶんかきょうしつ

茶道、香道、能楽、江戸時代の史料解説など、日本文化を知る教養講座をそろえる「和の文化教室」は、17年前の2008年(平成20)に守谷市内で開講しました。新聞の折り込み広告と口コミで地元を中心に受講生は少しずつ増えていき、つくばエクスプレス守谷駅に至近の現在地に移ってからは東京方面から通ってくる人も多いそうです。主宰の田口さんは守谷市で生まれ育った地元っ子。ともに教室の運営にたずさわるスタッフも気心の知れた幼友達とあって、教室の雰囲気には温もりが感じられます。
月1回開催している「月釜」と「『花月・七事式』研究会」をはじめ茶道に関する講座はいずれも専門性が高く、毎回テーマを変えて茶道全般の知識を伝える「茶の湯文化講座」、実践的に学べる「灰形研究会」、若い青年僧たちが禅の心を語る「茶掛の禅語に親しむ」など充実した内容がそろっています。

月釜は毎月第1日曜日の午前8時から午後1時まで(会費3500円/香煎・点心・濃茶・薄茶)入れ替え制、1席目は炭手前に始まり、月ごとの趣向は本格的、茶道になじみが薄くても茶会の雰囲気が味わえると好評です。毎年12月には部屋を暗くして蝋燭をともし、夜咄の茶事の雰囲気を再現した席も実施されています(写真)。

毎月の月釜が終わると、当日の席の趣向、会記、次回の予告と内容盛りだくさんの「『月釜』報告」を作成し、ハガキに印刷して過去に参加された方などに送っているそうです。田口さんは「『今回は行けるから行ってみよう』と思い立ったときにお気軽に来ていただければうれしいです」と話しています。月釜を始めてから15年にわたって続けられている、記録としてもたいへん貴重なものです。


裏千家流「花月・七事式」研究会は毎月1回、第4木曜日午後2時から4時まで。裏千家茶道正教授・石田宗雅先生の指導で七事式の数々を修練しています。和室には椅子も用意されており、正座がむずかしい方も安心して参加できます。



茶事の懐石料理の際は椅子・机でお楽しみになっています。
「和の文化教室」では「季節の茶事の会」も開催しています。会場は守谷駅から車で10分の場所にある茶室「無碍光庵」です。2月の「暁の茶事」に始まり「茶飯釜茶事」「炉正午(稽古)茶事」「正午茶事(立礼)」と、12月の「夜噺の茶事」まで開かれ、その趣向もお茶好きの心を引きつけています。
「私は企画と運営など裏方の仕事が多いです。お茶が大好きな皆さんの熱意に応えようとあれこれ考えるのは難しいですが、楽しくもあります」と話す田口さんです。2025年12月は「夜咄の茶事」を、2026年2月には「暁の茶事」3月には」を予定しています。お仲間や社中の方々などでの茶会・茶事もできますので、詳細はお問い合わせください。

| 所在地 | 茨城県守谷市中央3丁目11-3 NKビル1階 |
| TEL | 080-2034-4509 |
| FAX | 029-894-2203 |
| 参加費 | 入会随時、入会金無料。講座の受講料は3000円〜、1回ごとの支払い |
| アクセス | つくばエクスプレス「守谷駅」八坂口から徒歩3分 |