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鉄板・懐石 くら馬

てっぱん・かいせき くらま

洛北の地、鞍馬・貴船の情趣を大宮に。
やすらぎのひとときをご提供します。

静かな住宅街の一角にめぐらさせた、モダンな黒塀。入り口に掲げられた小さな案内板がなければ、ここが料理店であるとは気づかないかもしれません。石畳の路地を進み玄関へ。すべての客席は館内中央の大きな池を囲むように配され、想像を超える空間が広がっています。「嵯峨野」「貴船」「嵐山」「花月の間」と名付けられた4つの個室は、テーブル、掘りごたつ、茶室などあらゆる人数とシーンに対応。料理人が目の前で焼き上げる「鉄板カウンター」、開放的な「ラウンジ」は婚礼や大人数の宴席としても利用できます。

お茶と生け花を通して京都の歴史と文化への造詣を深めた女将は、自身の暮らす町に居ながらにして京都の雰囲気が味わえる店をつくりたいと思い立ち、平成22年(2010)に「鉄板・懐石 くら馬」をオープンさせました。池に張り出した縁台は貴船の川床をイメージ。個室の壁紙やインテリアには京都「唐長」の唐紙を使うなど、はんなりとした古都の雰囲気が醸し出されています。各地から厳選した黒毛和牛などを熟練の料理人が焼く鉄板料理と、「日本の芸術」と女将が惚れ込む懐石料理の取り合わせは、ここくら馬ならでは。お料理を引き立てるお酒の種類も豊富で、各地の日本酒や各国のワインを多数取り揃えています。

女将は毎月の茶道教室(表千家・裏千家)のほか定期的に茶事を開いています。これまで「春のひな祭り茶事」「七夕の茶事」を自ら亭主を務めて開催し、どちらも大好評でした。「お道具もいろいろ揃えており、茶事の際にお披露目いたします。お茶を通じて由緒あるお道具と出会う、その楽しさを満喫していただけると思います」

令和6年(2024)には「月見茶事」(9月12日・13日)、「夜咄茶事」(12月12日・13日)を開催します。詳細はお問い合わせください。


個室はすべて錦鯉が泳ぐ大きな池に面しています。店の建設にあたって井戸を掘り、湧水を導きました。春は桜、初夏は金明竹や蓮などを池の中央に設えた、季節を感じられる演出が素敵です。


炭火焼カウンター付個室「嵯峨野」では、板前が目の前で仕上げる炭火料理がいただけます。


茶事の際は寄付としても使われる個室「嵐山」。


昼の献立から「小会席」5000円(税・サ別)。前菜、吸物、お造り、炊合せ、ミニステーキに食事とデザートが付きます。


こだわりの器も楽しみな春の懐石料理から3品。上から御深井焼(おふけやき)に盛りつけたかにと小松菜のおひたし、桜花を散らした椀によそった蛤真薯・たけのこ・こごみの吸物。いさきのお造りは白楽焼の割山椒で。やわらかい肌が魚の身の色を引き立てます。


令和5年(2023)に開いた「春のひな祭りの茶事」の設え。内裏びなと三人官女、朱漆の炉縁、漆塗りの水指など、テーマにふわしい華やかさです。


亭主を務める「くら馬」女将の大成真弓さん。


「ひな祭り茶事」で使われた仁清のねじぬき茶入。



「ひな祭り茶事」の料理から3品。写真上から向附の鯛昆布〆、ちらし寿司(錦糸、海老、穴子、蓮根、百合根、こごみ、木の芽)、白味噌仕立ての汁(蓬麩、水前寺海苔、溶きからし)。


諸芸上達を祈る中国の行事「乞巧奠(こきでん)」に由来する「七夕」。奈良時代、宮中に伝わったころは陰陽五行説による5色の糸を飾っていたそうです。今回の「七夕の茶事」の設えもこれにちなみ、床の間には青・赤・黄・白・黒の5色の糸をかけた笹を飾りました。


ちなみに七夕飾りは糸から布、そして短冊へと移り変わり、使われる色も青は緑に、黒は紫に変化しました。「くら馬」の料理長が作った「乞巧奠」は、この後世の色を写したういろう菓子です。


濃茶茶碗「やぶれごろも」は、岐阜県可児市で発掘された美濃織部の呼び継ぎです。茶入は玉虫色のファブリル・グラスと瀬戸織部、仕覆は江戸和久田金襴丸文。


茶杓は宗旦。


女将の大成さんは現代作家の作品にも造詣が深く、琴線に触れた茶器を数多く所蔵しています。「七夕の茶事」の薄茶茶碗のメインは、藤井茂男の曜星天目(ようじょうてんもく)でした。星形で虹色を呈するタングステン結晶釉による、神秘的な平茶碗です。


左は蛍手の技法を独自に進化させた新里明士(にいさとあきお)の茶碗、右はまるで卵の殻のように薄い素地が特徴の福本双紅(ふくもとふく)の茶碗。


左はガラス工芸作家・内田邦太郎のパート・ド・ヴェール「山葵」、右は朝日焼十六世松林豊斎の月白釉流シ茶盌。


書院には截金(きりかね)ガラス作家・山本茜の「金字塔」を飾りました。ガラスの中に浮かび上がる伝統模様。その美しさはたとえようがありません。


「くら馬」では、少し離れた場所にある自家農園の「くら馬農園」で有機・無農薬野菜を栽培。朝どれの野菜を調理に使うほか、店頭でも販売しています。



肉厚で甘いジャンボピーマン(上)やナス(下)など、くらま農園の野菜は元気いっぱい。ナスの根元に植えたマリーゴールドは、線虫の繁殖を抑えるコンパニオンプランツです。また、たとえばピーマンでもトマトでも1品種だけでなく複数の品種を育てており、年間およそ50品目・200品種の野菜を収穫しています。


愛情をこめて野菜を育てている農園スタッフの松田さん、木村さん、丸山さん、迫さん(左から順に)。「野菜、おいしかったよ、きれいだったよと料理長から言われると、うれしいですね」


「くら馬」では、日本文化の心を伝えるイベントにも熱心に取り組んでいます。祇園の舞妓が演舞を披露する「園遊会」や厳かな焚火の中で行われる「薪能」は人気の定例会。ほかに雅楽の東儀秀樹さん、筑前琵琶の上原まりさん、二十五弦琴の中井智弥さん、バイオリンの川井郁子さんといった著名な演奏家のコンサートも開いてきました。


令和6年(2024)6月20日〜23日に開催された「蛍の夕べ」は、ラウンジのテラスを網で囲い、ゲンジボタル100匹を放つという初の試みでした。池の水面に揺れる部屋の灯と蛍のあえかな光の取り合わせという演出は、「くら馬」ならでは。


「蛍の夕べ」で供された水無月の献立から、鰻八幡巻き、オクラ新引き揚げ、里芋田楽など5品を盛り付けた前菜。


同じく「蛍の夕べ」の献立から、琵琶湖産鮎塩焼き。


平成29年(2017)に近所にラーメン店「麺 くら馬」をオープン。懐石の料理人が作る無添加・無化調の魚介スープが評判です。写真は醤油ラーメン880円(税別)。

 

鉄板・懐石 くら馬

http://www.kyo-kurama.jp

※予約制でご案内しています(前日19:00まで)。当日のご利用につきましてはお電話でお問い合わせください。

住所 埼玉県さいたま市大宮区三橋1-668
TEL 048-780-2653(ご予約専用)
営業時間 平日・土曜 ランチ11:00〜14:00(LO)、
ディナー17:30〜21:00(LO)
日曜・祝日 ランチ11:00〜14:00(LO)、
ディナー17:30〜20:00(LO)
定休日  無休(年末年始あり)
アクセス

JR「大宮駅」西口からタクシー7
または西部バス乗り場(④、⑤番)から8分「三橋一丁目」下車、徒歩2
お車でお越しの際のカーナビ登録はさいたま市大宮区三橋1-727をご入力ください。
駐車場:有(敷地内13台程度)

麺くら馬

http://menkurama.com

TEL 048-778-8671
営業時間 11301500(LO)17:002200(LO21:00)  ※15:0017:00はクローズ
定休日 月曜日(祝日の場合は火曜日)
アクセス

駐車場:  (敷地内10台程度)