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茶の湯菓子 亀屋萬年堂

ちゃのゆがし かめやまんねんどう

愛らしい干菓子と端正な上生菓子
作り手の真摯な姿勢が伝わる

「茶の湯菓子 亀屋萬年堂」は明治38年(1905)の創業以来、店を持たず、注文を受けて作る茶席のお菓子ひとすじに歴史を重ねてきました。増上寺、護国寺、日枝神社、湯島天神など名だたる寺社の献茶添え釜をはじめ茶会、茶道教室で用いられ、また、樹木希林さんが茶道教室の先生を演じて評判を呼んだ映画『日日是好日』(2018年公開)では茶席の干菓子を担当しています。


2024年9月に茶道会館(新宿区)で開催された茶道裏千家淡交会青年部関東第一ブロック第12回会員大会では、上生菓子の実演コーナーを設けたビュッフェスタイルの菓子席を担当し、好評でした。

茶道会館  明々軒菓子席のレポートはこちら

茶道会館 明々軒菓子席レポート

初代の長野嘉吉さんは京都発祥の老舗「亀屋和泉萬年堂本店」(中央区銀座)で分家後、東京駅八重洲に干菓子の工房を構えました。時を経て現在は、商談と受け渡しの場として吉祥寺に本社を、10人ほどの職人さんが働く工房を西東京市に置いています。2代目まで干菓子専門でしたが、3代目当主の長野祐治さんは上生菓子も作り始めます。伝統を受け継ぐ干菓子とともに、白餡に砂糖と餅粉を練り込んだ「練り切り」、餡玉のまわりにそぼろ状の餡をつけた「きんとん」など、吟味した材料で作る上生菓子も亀屋萬年堂の自慢です。


石衣のしめじ、州浜の柿、和三盆の銀杏、雲平のもみじと松葉など、色とりどりの秋の干菓子。


落雁の菊と雲平の流水。


春の干菓子の一例。手前から時計回りに福寿草、つくし、わらび、蝶々二種、桃の花、観世水。


5月の干菓子から、あやめ、あやめの葉、観世水。


創業以来受け継がれている、明治から大正時代に作られた落雁の木型。こうした細工が彫れる職人も今はほとんどいなくなってしまったそうです。


上生菓子いろいろ。上から時計回りに初雁、梅が香、桔梗、唐衣、姫菊、真ん中はこの花きんとん。


蓮根羹「桔梗重ね」。


吉祥寺本社は吉祥寺駅から徒歩圏内の住宅街にあります。


長野祐治さんと息子の長野貴弘さん。祐治さんは淡交カルチャー教室「和菓子講習会」の講師も務めています。貴弘さんは理科系の大学を卒業してこの道に入りました。「材料の分量や工程の時間など、父のように昔ながらの塩梅ではやりづらくて、計数化しています」。



西東京市工房できんとん「乱菊」を作る貴弘さん。今、上生菓子作りはおもに息子の長野貴弘さんが担っています。茶席の趣向に合わせた創作菓子も得意で、「これは何を表現しているのだろうとお茶席で話題になるような、抽象的なお菓子を父と考えるのが楽しいですね」と話します。


吉祥寺本社では日曜日に、西東京市工房では平日に上生菓子1つ300円〜、干菓子1袋400円〜などを店頭販売しています。口中に広がる小豆の風味がやさしい水ようかんは400g2000円(税別)。日曜限定で店頭にて1つ250円で販売しています。


祐治さんは花月菴流煎茶道を修め、煎茶点前の指導もしています。煎茶席の様子はこちらへ。

亀屋萬年堂 花月菴流煎茶点前


2025年(令和7)、祐治さんは吉祥寺本社の奥にある昔の作業場を改装して新しく茶室を作りました。年末には完成し、2026年からは煎茶の稽古場として、また茶事もできる貸し茶室として稼働させていく予定です。

茶室についてはこちらへ。

亀屋萬年堂 茶室のご紹介

 

茶の湯菓子 吉祥寺亀屋萬年堂
http://kameyamannendo.sun.bindcloud.jp/index.html
https://www.kameyamannendo.co.jp


吉祥寺本社

住所 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-25-14
TEL 0422-22-6466
店頭販売 日曜のみ(期間限定)、10:00〜18:00、なるべく予約を
アクセス JR中央線「吉祥寺駅」東口から徒歩8分

西東京市工房

住所 東京都西東京市泉町1-9-23
TEL 042-467-1471
FAX 042-464-3459
店頭販売 10:00〜18:00
定休日 日曜
アクセス 西武新宿線「田無駅」から徒歩20分